1に愛想、2に愛想、3、4が無くて5に愛想?

■笑わないスタッフ(販売できても笑顔がないと)

とある物産展が始まって3日目くらいのお話し。

 販売業者さんからクレームが来ました。
そこは元々指名のスタッフが家庭の事情でつけなかった時に、他のスタッフが入った業者さんでした。

 新規のスタッフが入ると往々にしてクレームになることが有ります。そこも新規の面接で入ったスタッフでした。販売現場の物産展に向かいながら、そのスタッフの顔を思い出しつつ、いろんな事を考えていました。「面倒なお客さまにあたってヘマしたかな」とか、「販売スタッフも業者さんも人間だから、相性が悪かったかな…」とか、「販売スタイルが違ったかな…」とか。

 新規採用で初めて仕事を割り振ったとは言え、その販売スタッフはこれまで幾つかの百貨店で物産展にアルバイトで入ったことのあるスタッフでしたし、面接でアルバイトとプロの販売員の意識の違いや、プロとしての仕事に対する心構えは十分に伝えていたはずでした。

 しかし、「やはりアルバイトとしての仕事が長かったから、業者さんからしたらもの足りないのだろうか」、そんな事を考えながら、業者さんに挨拶をして取りあえず謝りました。

よくよく話を聞くと…

 「もちろん、どこの業者もスーパーマネキンのようにガンガン売ってくれることが一番の理想だけど、なかなかそういう販売員は少ないから、そこまでは求めてない。一応売り方に関しても言うことは聞こうと思ってくれてるみたいだし、試食も物足りないけど、出そうとはしてくれている。

でもね●●さん、あの子は何か怒ってるの?この三日間、私に対してもお客さんに対しても全く笑顔がないんよ。

こっちが一生懸命冗談を言って笑わさんといけんのんかな?」

参りました。

 確かに面接のときから表情が変わらず、それは緊張からなのか面接中にも一生懸命冗談を言って、最後には打ち解けてくれたのか笑顔が見えたので安心していたのですが…。

まさか、日常的に笑顔の少ない人だったとは…。



■女性係長の重たい言葉

これは、バレンタインでチョコレートの販売をしていた時のお話しです。

 バレンタインで有名なブランドのチョコレートを販売していたため、売り場には冷凍ケースが3台でスタッフも3~4名が販売をしていました。

 これも新規で入ってもらったスタッフなのですが、心配で横の方から現場を眺めていたら、なかなか頑張って販売してくれています。少し安心して横にいた百貨店の担当係長さんに「どうですか?」と聞いたら、

「Mさんがねぇ…」

と、少し御不満な様子。

「なんか拙いですか?」

「笑った時はいいんだけど、普通にしていると怒ったように見えるのよねぇ。損よね。」

「そうですね…(でも仕方が…)」と言いかけた時に、その係長さんが

「私もそうなのよ。だから、売り場に立ったときは常に意識して「笑顔」をするようにしているの。●●さん、Mさんにも意識して笑顔を作るように伝えておいてくださいね。」

と言って売り場を離れていかれました。

確かにその係長さん、普通にしていると少々個性的な顔だち。


お客様は誰しも仏頂面の店員から買いたいとは思わないです。持って生まれた「顔」ですが、うまく使うも下手に使うも、あなたの意識次第なのです。

蛇足ながら、美人の人は冷たく見える方が多いように思います。その係長もMさんも、また物産で笑顔のなかったスタッフも、普通に美人の部類。

男性目線の話でごめんなさい。でも販売は素敵な笑顔を心がけてください!


随分昔の話になりますが、「笑顔セミナー」というセミナーに参加したことがあります。座っていきなり一発目に、講師の近藤友二先生から指名を頂いて

「さぁ、笑ってください!」と…。

一生懸命に 笑っていた 覚えがあります。今にして思うと、そこで自然に笑えていたのか、無理した作り笑いだったか記憶は定かではありませんが、それ以来販売の現場では自然な笑顔を心がけてきたつもりです。

●近藤友二先生のページ

●ナビ
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