「貴方が販売をしている事や商品に気付いてもらう」
という事が
「販売」 の最初のステップである事をお話ししました。
さて、今からお話しするのは食品販売に限ってのことなのですが、食品販売において、気付いていただくための「声だし・声がけ」は一番重要です。(アパレルや化粧品、その他少し価格の高い商品の販売については、次の章で述べます)
ですが、この「声がけ・声出し」は誰でも出来そうで結構難しいことです。
人によっては「やり方の要領」がつかめなかったり、「照れくささ」が邪魔をして結局売場が静かなままの方が結構おられます。(声の出ない販売員の嫌がらせを受けるときもあるようですが…。(笑))
なので、面接で
「声がけ、声出しを大きな声で頑張ります」
とほとんどの方が言ってくださるのですが、いざ売場にでてやってくださるのは、2~3割くらいの方です。また、実際にやってくださる2~3割の方も、9割くらいの方は「やり方」を間違えています。
年間通すと何百人か面接をさせて頂くのですが、だいたい年に一人か二人、ほぼ販売未経験で売場に初めて立ったにも関わらず、その初めての催事で売場責任者や販売業者から指名を貰う人がいます。
彼女たちが販売に対して積極的に前のめりに頑張ってくれたというのは紛れもない事実ですが、加えて彼女たちは私が伝えた
「たった一つの事」
を本当に一生懸命にやってくれていたのです。
それは…
「お客様がいない時に、声を出してください!」
という事です。
これを読まれている貴方…。
「え、お客様がいない時に、声を出してどうするんですか?」
って思っていませんか?
(笑)
そうです。
多くの人は、自分の目の前にいる人にしか声がけをしません。
でも目の前を通るお客様は「既にそこで試食販売をしている事」は恐らく認知しています。
ですから、
目の前にいないお客様に対して声出しをするんですね(笑)。
(まだピンと来てない方もおられるかもしれません。その理由は詳しく後ほど記事にします!)
一生懸命だけれども販売が不慣れで間違った声がけをしている食品の販売員さんの場合、ちょっとしたやり方や考え方ひとつで売上を倍近くにする事も可能な時があります。(Ⅳ章「売上の伸ばし方」)
ショッピングモールや百貨店(地下の売場や物産展など)に行かれるときに、
「声が出ている販売員さん」
がおられたら観察してみてください。
必ずしも大声を張り上げるのが良いとは限りませんし、商品や売り場の状況によっても声の出し方は変わってきます。(通る声の人は得ですね!)
まずは真似してみるところから…。
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