客は作る!育てる!  (売れる販売員であるために)

家電量販店でのお話し

少し高価な一眼(レフ)カメラの販売をしていたときに、こんな事がありました。

通常はカメラコーナーに来られたお客様に接客するのですが、近隣のどの地域も運動会が終わった頃の閑散期で、なかなかカメラ売り場にお客様がこられない。

そこで

実機の電源をONにして、カメラを買いに来た人であろうがなかろうが、通行しているお客様が触ろうとしたり、或いはこちらを見たりしたお客様の全てに、

「タッチで簡単に「ボケた写真」が撮れるんですよ」

とデモしながら、ありとあらゆる人に「ずっと声がけをして」実機を触っていただくようにしていました。

一眼レフのような少々お高めのモノは、普通に接客しても即買いされるお客様は稀です。

だからこそ、商品の良さを憶えておいていただいて、「よし買うぞ」の後々の決心までお待ちします。

また出来るだけ私から買っていただくために、気持ちの良い接客を心がけて「私」も覚えていただくようにします。

高額商品を販売する場合(アパレルなども同じだと思いますが)、その日の売上にはすぐに結びつかなくとも、少しでも多くのお客様に「商品の良さ」と「販売員である私」をPRし続けなければなりません(笑)。

そんなある日、

一人の男性がやってきて私が説明したカメラを購入されました。

その方は私にこう言いました。

「カメラには興味なかったし、全然買うつもりなかったんですが、先月通りがかりに実機を触らせて貰ってたら面白くなってきて買いに来ました。」

その時、私自身もう一つ「覚えていただく」という事以外に大切な事に気付いたのです…。

「カメラコーナーに来られるお客様だけがお客様ではない…」と。

販売現場の皆さま…、目の前のお客様以外に意識を配られていますか?



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