これは、浪人生だったころ親と喧嘩して家を飛び出し、一人暮らしをしつつ喫茶店のアルバイトで生計を立てていた私の話です(笑)。
私の住む街では、そこそこ大きく数件の店舗を経営していた喫茶店(今どきのカフェではありません)でしたが、そこのMマネージャーは優しくも厳しい(どっちやねん(笑))人でした。
当時、単発の引越しアルバイトとかはしたことが有りましたが、シフトで長期に入る仕事は初めてで、ましてや生活かけてする仕事は全く初めて。
今にして思うとそれが私のビジネスの出発点となりました。
その店では当然のことながら私以外に女子大や女子高に通うウェイトレス(今や死語か?)がいましたが、同じように仕事をしているはずなのに、Mマネージャーは私ばかりを叱ります。
あとでMマネージャーから直接聞いたのですが、とにかく早く一人前にして、楽したかったんだそうです…(笑)。
そんなマネージャーから教えてもらったことはたくさん有るのですが、その中でも常連さんにプレゼント貰えるようになりなさいというのが今でも頭に残っています。
お陰で、常連さんからお祭りのたい焼きを頂いたり、その店をやめる時には、靴下やハンカチをプレゼントされましたし、大学に行ってアルバイトした牛丼屋でもお客から飲みに誘われる始末(笑)。
でも、媚びた接客をしたわけではないのです。
もちろん、しんどい時も笑顔の接客はあたりまえかもしれませんが、それより常連さんの状況に応じた接客の仕方でした。
そんなに、難しい事ではないのですが、Mマネージャーから教えてもらったことは、
常連さんが入ってきたら、まずその様子を見なさい、そして普段と変わらないようならオーダー聞く前にいつものオーダーを通して早く持っていってあげなさい。顔色や歩き方、そして天気が特別寒かったり暑かったり雨が降っていたり、いつもと違う状況が見えるようなら、オーダー取りに行って、「いつものでよろしいですか?」と聞くように!
という事でした。
文章にすると、たったそれだけの事ですが、誰よりもお客さんの事を気にかけています…という姿勢を示すこと、それを行動におこすこと。
それだけなんですね。
でも、色んなところで見渡す限り、接客やっている人で意識しながらやっている人は、あまり多くありません。
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