貴方は、「遅刻・欠勤の仕方」を習ったことがありますか?
いろんな方に聞いてみますが、
誰も教えてもらったことが無いようです。
この位のことは学校できちんと教えてほしい気もします。
学校は、遅刻をするなとは言いますが、社会人になってからの
「うまい遅刻の方法」、「上手に休む方法」
は教えてくれなかったのではないかと思います。
ただ、これには前提があります。
そもそもプロは遅刻も欠勤もしません。
と言うと言いすぎでしょうか…。
ただプロ意識の高い人は、予め「遅刻」「突発欠勤」になることを回避します。
これは公立高校のパソコンの入れ替えの仕事をしていたときですが、
一般のスタッフが
「雪が降って…電車が動きません。だから遅刻します。」
と言う状況の中で、
その現場を任せていた責任者は、
請け負った職務を全うするために
自己判断で前日から徒歩圏内のホテルに泊まっていました。
その日の日当より前日移動の交通費と宿泊費が高くなるにも関わらず…です。
また
いつかの台風で、よく遅延のでる路線に住んでいる販売スタッフに確認で電話をしたら、
いつもより2時間以上も早く家をでて、
別の交通手段で売り場に向かってくれていました。
(百貨店の女性の担当主任は自転車で一時間以上かけてこられてましたが…(笑))
或いは
携帯電話が無かったころ、とある経営者は、
熱が40度あっても打合せ先には必ず約束の時間までにいき、
最低限の打合せだけをやって訳を話して帰ったそうです。
誰しもケガをしたり病気になったりはします。
不測の事態が起きた時に、いかに周りの迷惑を軽減するかをプロは考えます。
逆に言えば、周りに迷惑をかけないのなら休めば良いし、遅刻すれば良いのです。
必要とされている事がわからないスタッフは、自分の都合だけで遅刻したり休んだりという人が多いのですが、そういう事が2度3度続くスタッフには大切な仕事を任せられなくなります。
突然電話がかかってきて「風邪をひいたんで休みます」と当然の様に言われると、二度と仕事はふらないぞと思うのは、普通の考えでしょう?
常日頃から「自分の職責」と「不測の事態の時に周りに出来るだけ迷惑をかけないようにする」という事を考えているのがプロ、いえ職業人としての当たり前で、この当たり前を続けて信用を得ている人が、この「遅刻・欠勤の仕方」を使えます。
どんなにプロ意識が高くても、休まないといけない事、遅れてしまう事はあると思います。
そんな時に一番大切なことは、「休みます、遅れます」でなく、
相手から「休め、或いはそういう事情なら遅れても仕方がない」と言わせることです。
【信用の失墜を出来るだけ防ぐ遅刻と欠勤の方法】
- お客様や上司から、「いつも真面目な君がその状況なら仕方がないから、今日は帰れ」或いは「休め」と言わせる。
- どうしても遅刻、欠勤になりそうな時は出来るだけ早いうちに手をうつ。(責任者に相談する)
- 悪い報告ほど早くする。手遅れにならないうちに。
- 自分の状況を主張するのではなく、仕事の状況を優先して話(説明)をする。
- 代替策があるようなら提示して相談する。(状況によってはタクシーに乗るとか)
- 変わりが出来る人がいれば依頼する。
- 日程の変更が可能なら依頼する。
- 多少しんどくても動けそうなら、取り合えず出勤してから相談する。病院に行かせてもらう。
- インフルエンザやウィルス性の疾患などの場合は、隠さずにきっぱり休みましょう。
今どきは、会社もブラック企業の汚名を被らないよう、上で書いたようなことを強制する所もないでしょう。
私も40度の熱を押してでも出勤しましょうと言っている訳ではありません。
ただ遅刻にせよ欠勤にせよ、
自分の事だけでなく、お客様や会社の仲間の目線や立場で考えながら行動するのがプロの意識だと思います。
日ごろから、体調管理をして突発の事態を招かない、これはプロとしてより社会人として仕事をするうえであたりまえの事と認識しておきましょう。
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