販売スタッフの様子を伺いに行って、売上どうですか?
と尋ねた時に、
「今日は(販売店舗、百貨店、スーパーの)客入りが悪くて…」
という答えをされるスタッフさんが多々おられます。
意地悪かもですが、「売上どうですか?」
と聞く前に、店内や販売状況などは予めチェックさせてもらっています。
もちろん、天候その他の状況や時期的なもので、お客様がまばらで、これは売上苦労するだろうな…
という時もあります。
そんな時はスーパーマネキンさんでも苦戦するものなのですが、お客様がそこそこおられる時にも売れないマネキンさんに限って、お客が少ないと嘆きます。
さて、あなたにとってのお客様とは、どういう方がお客様でしょうか?
大阪の北新地という繁華街で、母親がやっていたクラブの空き時間に、その店を借りて「バー」をやっていた娘さんが言っていた事があります。夜の12時以降から朝方5時くらいまでの営業なのですが、震災以降閉まった店が多かったせいか意外と繁盛していました。当時彼女はまだ20代半ばくらいだったと思います。
その彼女が言っていた事なのですが、来たお客様で
「このお客様は放っておいてもリピートしてくださる」という方が30%程度
、そして
「このお客様はどんなに頑張って接客してもお店につかない(リピートしない)」というお客様が30%程度おられたそうです。
彼女にはお客様と接した瞬間にそれが分かるそうです。
「だから、どちらにも属さない他のお客様(分からない40%)はどちらになるかを考えて接客するんです…」
と言ってました。
「ファン:(どっち?):アンチファン = 3:4:3」です。
これは、パーセンテージは微妙に違うかもしれませんが、商品の販売についても言えそうです。
30%のお客様は、放っておいても買いに来てくれるお客様。
さて、先ほど売れない販売スタッフに限って、お客さまが少ないと嘆くと言いましたが、こういう販売スタッフは、
自分の所に「買いに来てくれるお客様」の30%しか見ていない
事が多いようです。
中には30%のお客さまさえ売り逃す販売員もいました。
きちんと説明をして買ってもらう努力をすれば買ってくれるかもしれない
「40%のどっちか分からない層」
をお客として見ていないのではないかと思います。
来店客の30%に一生懸命売ろうとする販売と、70%に売ろうとする販売。
どちらがより売上があがるか…なんて、説明は要りませんね(笑)。
販売する商品や店舗によって、パーセンテージは違うかもしれませんが、貴方が関与せずとも売れるお客様でなく、貴方が関与することによって売れるお客様をつかんでください。
そういうお客様が貴方のファンになってくれるはずです。
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